上田勇児

1975年滋賀県生まれ。信楽在住。

 

上田は「朝宮茶」を栽培する上田農園の家に生まれた。「日本六古窯」のひとつに数えられる信楽で作陶を続けており、10年ほど前に村上隆と出会って以降はカイカイキキギャラリーをはじめとする有力ギャラリーを主な発表の場としてきた。上田作品は伝統的な器の系譜を引き継ぎながらも、素材のポテンシャルを限界まで引き出そうとしている。それによって器としての「実用性」がそぎ落とされ、現代アートにおける「オブジェ」としても機能する焼き物に仕上がっている。同業者からの評価も高い。